12月3日(日)、第13回京都から発信する政策研究交流大会(主催:大学コンソーシアム京都)が、キャンパスプラザ京都で開催されました。この大会は、都市の抱える問題・課題を解決するための「都市政策」を学び、探究する京都の大学生・大学院生の研究交流・発表の場として、2005年より開催されています。今回は、13の大学から参加があり、個人・団体による56件の口頭発表(学部54、大学院2)と16件のパネル発表(すべて学部)がありました。
本学からも、公共政策学部2回生のゼミ等が出場し、3件の口頭発表と1件のパネル発表を行いました。審査の結果、パネル発表部門に出場した窪田ゼミが最高賞である大学コンソーシアム京都理事長賞を、口頭発表部門に出場した玉井ゼミが優秀賞を受賞しました。
窪田ゼミは2年連続の大学コンソーシアム京都理事長賞の受賞であり、2回生ゼミとしては初の快挙です。
【大学コンソーシアム京都理事長賞】
◯発表テーマ:「『ヤングレビュー』による自治体政策形成過程の 改善」
○団体名:京都府立大学公共政策学部公共政策実習Ⅰ 2回生窪田ゼミ
○メンバー:龍ケ江悠太、石昊、辻有沙、宮谷和輝、森田直希、山田茉桜(全員、公共政策学部2回生)
○受賞の喜び
「第13回京都から発信する政策研究交流大会」において、パネル発表部門の最優秀賞である大学コンソーシアム京都理事長賞を受賞することができ、嬉しく思います。
私たちは京都府南丹市から新たな行政評価制度の提案を目的とした研究の委託を受けたことなどを契機に研究を開始しました。本研究は、自治体の政策形成過程において、若者の意見が政策に反映されていないという問題を指摘し、その解決方法の1つとして「ヤングレビュー」を行うことで、問題の改善を図ることが可能であることおよびその必要性を論証しました。「ヤングレビュー」は、住民主体の議論重視型政策評価である市民レビューの若者版(対象者が16~39歳)です。その根拠付けとして、限られた時間の中で、文献調査や視察、実験、アンケート調査など多様な調査手法を用いてきました。今後は、南丹市への最終提言に向けて研究を行います。
今回の受賞を励みに、引き続き努力してまいります。(文責:龍ケ江悠太)
【優秀賞】
○発表テーマ:「公共施設活用のポテンシャル ~南丹市を事例として~」
○団体名:京都府立大学玉井ゼミ
○メンバー:石田実穂、奥園成実、亀谷早季子、 木下渚、澤井万由子、勝呂賢義、 高岡樹里、竹本寧々、土田望美、中塚貴勝、中村優里、松本美波(全員、公共政策学部2回生)
○受賞の喜び
「第13回京都から発信する政策研究大会」において、優秀賞を頂き、とても光栄に思っております。
私たちは、南丹市行政改革調査研究業務の一環で、南丹市が保有している稼動率の低い施設を調査し、施設活用案を提案しました。全国でもこのように公共施設を活用する自治体は増えており、先行事例を調査・研究し、タイプ別に分類した表を作成しました。
南丹市には、地域でのつながりが必要と判断し、コミュニティ形成促進案を2つ考えました。提案に至るまでに、現地調査、ヒアリングやアンケート調査を数回実施し、有効なデータを得ることができました。
来年2月末には、南丹市への発表報告が控えているので、さらに磨きをかけていきたいと思っています。(文責:奥園成実)