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入試情報

入試科目別アドバイス


昨年度の入試問題出題者から受験生の皆さんに向けてのコメントを、主な入試科目別に集めました。出題の形式をはじめ、受験生の皆さんに気をつけていただきたいことなどを解説していますので、参考にしてください。
*主として昨年度までの問題について書かれています。今年度の予想問題ではありませんので注意してください。

英語[文学部、公共政策学部、生命環境学部]

出題のねらい

英語の試験は英文和訳問題、長文総合問題、英作文から成ります。長文総合問題には英文の下線部和訳、要約、内容正誤問題、空所補充などが含まれます。英作文では、和文英訳またはテーマ指定の自由英作文を出題しています。
英文和訳の比重が大きくなっていますが、これは英語の文法構造及び単語・表現の意味を正確に理解していることを確認するためです。長文総合問題では、英文の論理展開、記述・描写内容が理解できているかどうかを小問により確認します。和文英訳・自由英作文では文法・綴りの正確さはもちろん大事ですが、それだけにとどまらず自然な英語を使って表現する力を問うています。

受験生へのアドバイス

英文和訳、長文総合問題では、文化的、社会的、科学的な主題など、多岐にわたる英文を使っています。こうした英文を読み解くためには、英語であれ日本語であれ、多様な話題について一般的な知識を深め、物事を論理的に考える習慣をつけることが重要です。英語の単語・表現や文法の知識が重要なことは言うまでもありませんが、局所的な理解にとどまらず、全体的なメッセージ(内容)を考えるように努めてください。また、英文和訳や和文英訳、自由英作文は実際に手を動かして答案を書く練習に時間をかけることをお勧めします。

国語[文学部、公共政策学部]

出題のねらい

国語の問題は現代文・古文・漢文の三分野から出題しています。いずれの問題も、問題文の総合的な理解力と理解した内容を明快に説明する文章表現力が要求されます。辞書的な語彙の知識に加え、その言葉に籠められた文脈上の意味や作者の意図を十分に理解し、論理的に記述することが重要になります。
現代文では、設問の趣旨を把握し字数制限などに注意しながら、自分の考えを的確に表現することが求められます。
古文・漢文では、基本的な文法・語法・語彙の知識を身につけた上で、文脈に沿った理解ができているか、またそれを適切な現代日本語で記述・解答できているかが問われます。

受験生へのアドバイス

国語の問題は、問題文の文脈への理解が不可欠となります。文脈を理解する前提として、辞書的な言葉の意味や文法、また日本文学史の理解といった基本的な知識の習得が必要です。古文や漢文にとどまらず、近代以降の文章であっても、そうした知識を断片的に覚えるのではなく有機的に結びつけながら考えることが大切です。現代の文章であっても、古典の常識や近代以前の文化・時代背景への理解が必要な場合が多いことを認識するべきでしょう。

日本史[文学部]

出題のねらい

日本史の問題は例年、なるべく時代や分野に偏りが出ないように、原始・古代から近現代に至るまで、政治・経済・文化の幅広い分野にわたる問題を出題しています。基礎的な知識を問う設問に加えて、歴史の流れやそれぞれのできごとの有機的な繋がりを捉えて答えてもらう設問を心掛けています。また、史料を読んで、それに対する理解を図る問題も例年出しています。歴史学科受験生を対象とした論述問題では、歴史的事実の時系列的な正しい把握のみならず、それぞれの事実の関連や繋がりを理解して、どのような因果関係や影響があったかを十分に記述できているかを採点のポイントにしています。

受験生へのアドバイス

受験生の皆さんは、もしかしたら好きな時代や地域があるかも知れませんが、特定の分野に偏ることなく、どの時代・分野もまんべんなく勉強していただきたいと思います。単に歴史用語を丸暗記するのではなく、歴史的事実の背景や因果関係、後世への影響も含めた「全体像」を把握するように努めて欲しいと思います。出題は教科書に準拠していますから、まずは教科書をじっくり読み、人類の営みの集積としての歴史に興味を持ち、正確な記述・表現を心掛けて欲しいと思います。

世界史[文学部]

出題のねらい

世界史の問題は、教科書の内容・範囲にしたがって、世界各地の歴史を、時代的にも地理的にもできるだけ偏りのないように、出題しています。出題形式は、記述式と論述式を併用しています。
記述式の問題は、歴史の総合的な流れを理解しているかどうかに重点を置きながら、人物・事件・制度・年代(年号)などの基礎知識を問うことを目的としています。論述式の問題は、特定の地域・時代に関する重要事項から出題し、その歴史的変化・推移について正確な理解を持っているか、またそれをわかりやすく説明する表現力を持っているかを、見ようとしています。

受験生へのアドバイス

世界史では、難問・奇問は出題しない方針ですが、歴史の流れや展開が理解できているかどうかを重視しています。そのため、基礎的事項や年号の暗記にとどまらず、時間の中での社会の変化や物事の展開をよく理解するつもりで、十分に教科書を学習してください。また、地域や時代を限定することなく、広い視野で、世界各地・各時代のことを勉強し、また各地域や各時代の相互の連関性をよく理解するように努めてください。大学入学後に個別の問題を深く研究する際にも、広い知識が役立ちます。

生物[生命環境学部]

出題のねらい

生物基礎と生物の教科書に掲載されている内容と範囲について、様々な生物を対象とした問題を、遺伝子やタンパク質などの分子レベルから、細胞・組織・器官・個体レベル、さらには生物集団を含む生態系レベルまでの、幅広い分野から出題しています。適切な語句を選ぶ問題、計算を要する問題、論述問題、図表のデータを読み取る問題など、基本的な事項を分野横断的に多様な形式で出題をしています。

出題者からのコメント

動植物や微生物などの生物に関して様々な分野から出題しています。教科書に掲載されている基本的な語句を暗記することにとどまらず、語句の意味が説明できるように、生物のしくみや現象などと共に本質的に理解しておく必要があります。また、異なる分野にまたがった内容について出題される場合もあります。教科書の内容を体系的に幅広く理解しておくことが必要です。
論述問題では、教科書に掲載されている語句を用いて論理的に説明できることが重要です。普段から文章を書く能力を養っておくと良いでしょう。さらに、色々な形式の図表や実験などのデータから、意味を読み取って正しく理解することが必要です。実験などの条件が異なる場合に、データがどのように変化するか、といったことをイメージできるようにトレーニングをしておくと良いでしょう。

化学[生命環境学部]

出題のねらい

化学は、大学で自然科学に関連する専門知識を学ぶための重要な基礎科目の一つです。そのため本学入試では、高校で履修する化学の範囲で、基礎的な知識が正確に身についているかどうかを確認することを重要なねらいとしています。また、化学の知識を単に暗記しているだけでなく、その理論を十分理解しているか、得られた知識を正しく使いこなして化学的な現象に対する合理的な思考ができるか、応用的な展開ができるか、などを問うことも出題のねらいとしています。

出題者からのコメント

物質の構造と性質の関係を正しく理解し、教科書に記載されている化学反応式を正しく書けるようにしておきましょう。計算問題では、公式を用いた計算を練習するだけでなく、公式の意味を化学的な現象と関連づけて理解しておくことが大切です。結果だけでなく考え方を問われることもあるので、計算プロセスも含め解答用紙に記入する練習をしておきましょう。化学反応の理解に関しては、グラフの読取りやグラフへの記載もできることが求められます。実験に関する出題では、各操作で起きた化学反応を丁寧に把握し、各操作および各器具の役割や物質の動きをイメージできる力をつけておきましょう。有機化学では化合物の構造だけではなく、化学反応に官能基がどのように関わってくるのかを十分に理解しておくことが必要です。

物理[生命環境学部]

出題のねらい

教科書に記されている基本的な物理現象への理解度を問う問題を出題しています。いわゆる公式を正しく理解出来ているかどうかを問う基礎的な問題から、条件にあわせて適切な解釈ができるかどうかを問う応用的な問題を出題しています。これらは教科書の内容を十分に理解できていれば解くことが出来ますが、大部分は答えだけでなく、考え方や導出の過程を示すことを求めています。このような出題および解答形式を通じて、問題文に書いてある条件設定や場面の状況を正しく読み取り、物理現象として何が起こっているのか、どのように考えれば良いのかを論理的に説明することができるか、ということを問うのがねらいです。

出題者からのコメント

教科書を丁寧に読み、物理現象を丁寧に理解することに努めて下さい。単に公式や解法を覚えるだけでなく、物理現象の中にある変化に着目し図を描いたり、グラフを描いたりしながら流れを想像することも重要です。この流れを想像しながら、教科書の章末問題に取り組むことで基礎的なことは理解出来ると思います。さらは、やや難度を上げて発展問題にも取り組むことで、出題に描かれている物理現象への理解が深まるでしょう。
採点では考え方や導出の過程を丁寧に見ます。したがって、公式や解法を単に覚えるだけではなく、条件や数式の関係性を説明する言葉を選び、端的に説明する文章を書く力を養いましょう。物理の学習を通じて、自分が理解していることを正しく相手に伝える技術を身につけておいてください。

数学[生命環境学部(生命分子化学科・森林科学科)]

内容と形式

出題科目である数学(数学I・数学A及び数学II・数学B)の教科書に沿って、基本的な内容を十分に理解し、論理的思考力が身についているかを試す問題を出題しています。論理的な思考や記述を求める問題については、最終の解答が正解でなくても解答に至る途中の過程を採点の対象とする場合があります。一方で、計算力については不注意なミスのないことも求めます。
出題する問題のレベルは、教科書の章末にある応用問題程度を基準に、出来るだけ幅広い内容をカバーするように心がけています。例年3-4題の大問を課しています。大問は、いくつかの小問からなり、段階的に解いていくことができるように工夫しています。

受験生へのアドバイス

特に難解なあるいは奇を衒うような問題を出題することはなく、高校の数学で基本的な内容を確実に理解しているかを試すことが中心です。従って、解答が論理的に正しく行われていれば、完全に解答できていない場合でも部分点を与えることがあります。逆に、数式を羅列しただけの答え方では、論理的な解答とはみなされないため不正解と判断する場合があります。公式や解き方を丸暗記するのではなく、公式の導き方や数学的意味を論理的思考に基づいて学習しておくことを推奨します。

数学[生命環境学部(環境・情報科学科)]

内容と形式

教科書の内容が十分理解できているかを試す問題を出題しました。これまでは、大問4題を出題しました。各大問は複数の小問から構成されていました。解答の過程も採点対象とするため、すべて記述式の問題としました。

出題方針

問題のレベルは教科書の章末問題程度か、それよりやや高めに設定しました。出題範囲の内、数学Ⅲに該当する問題を適度に多めに出題する場合もありました。

出題者からのコメント

計算量の多い問題や基本的な事項を組み合わせた問題などを通じて、基本的な内容に対する確実な理解がなされているかを多面的に試しました。また、場合分けが必要となる問題などを通じて、論理的思考力を試しました。公式に数字を代入するだけでは解答が困難な問題、問題のパターンを覚えてその中のいずれかだと決めつけて解こうとすると、いくら時間をかけても解答が困難な問題、を出題しました。完全には解答できていない場合でも、答案の記述内容の論理の正確さに応じて部分点をつけました。各小問を解くことを通じて、引き続く小問が解答しやすいように誘導している場合もありました。過去の問題においては、公式を導く問題、記述式の問題、 計算量の多い問題、証明問題が得意であれば、高得点がとれたと思われます。論理的思考力を試すことを最優先しました。

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