文学部歴史学科川分圭子教授『ボディントン家とイギリス近代―ロンドン貿易商1580-1941』を刊行
『ボディントン家とイギリス近代―ロンドン貿易商1580-1941』
川分圭子著
京都大学学術出版会 720頁
2017年2月発行
ISBN 9784814000708
定価:本体6000円(税別)
清教徒革命前夜から20世紀初頭までロンドン市民、貿易商、新教非国教徒として―民主主義と資本主義を築いた300年。レヴァント貿易・西インド貿易に従事し、シティを拠点に、自由に、勤勉に、生き抜いた中産階級の一族。その経験とネットワークを軸に鮮やかに描き出す。貿易商、地主、聖職者、政治家、文化人を結びつける系図を多数掲載。
【目次】
序章
第1部 信仰と民主主義と資本主義―17世紀の市民層
第1章 17世紀のロンドン商人
第2章 ロンドンと革命
第3章 ピューリタニズムの敗北
第2部 特許貿易会社の活動とロンドン商人
第4章 レヴァント貿易
第5章 代理商と領事―レヴァント現地のイギリス人
第3部 非国教徒たちの18世紀
第6章 敗者の結束―共和政政治家・非国教聖職者・信徒による巨大親族網形成
第7章 名誉革命後の新教非国教徒たち
第8章 ピューリタニズムの退潮と浮動する信者たち
第9章 ピューリタニズムの消滅と歴史的記憶の形成
第4部 西インド貿易―近代資本主義最大の暗部とボディントン家
第10章 西インド貿易への参入
第11章 七年戦争後の新英領ウィンドウァード諸島の土地販売とボディントン商会
第12章 奴隷貿易廃止時代の西インドとボディトン商会
第13章 奴隷解放時代の西インドとボディントン商会
第14章 終焉―19~20世紀転換期の西インド砂糖生産
終章