生命環境科学研究科の院生が日本学術振興会育志賞を受賞しました。
[2017年1月31日]
1.受 賞 者
深田史美(生命環境科学研究科 応用生命科学専攻 博士後期課程3回生)
2.研究課題
「植物病原糸状菌における細胞周期と植物感染制御機構に関する研究」
○世界中で農作物に深刻な被害をもたらす炭疽病菌が、植物に感染する際に必要とする遺伝子を探索し、細胞周期を制御して植物感染を成立させる新規遺伝子BUB2を同定。
○現在、細胞周期M期の阻害をターゲットとしたベンゾイミダゾール系の防除薬剤が広く使われているが、本研究の成果により、細胞周期の異なるプロセスをターゲットとした新規の作用点を持つ新規防除薬剤の開発に貢献できると期待されます。
○さらに、ヒトや動物に感染する病原真菌(クリプトコッカスやカンジダ等)にも今回明らかとなった制御機構が共通している可能性が考えられ、本経路をターゲットとした医真菌学への応用、真菌症の新薬の開発への貢献が期待されます。
3.授賞式
平成29年3月8日 日本学士院(東京・上野) にて
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