歴史学科藤本仁文准教授が『宮津市北前船関連資料調査研究報告書』を刊行
平成25~27年度に実施した宮津市受託研究「宮津市北前船関連資料調査研究」の研究成果報告書が完成しました。宮津・丹後の廻船と全国各地との関わり、また海を介して北海道から下関・九州まで幅広く繋がっていた宮津の特質などを明らかにしています。京都府立丹後郷土資料館、総合資料館の皆さんと協力して調査・研究を進めました。今後、「丹後」「海」をキーワードにした研究を進めていくうえでの基礎的研究になっています。調査過程では沢山の方々にご支援・ご協力を賜りました。この場を借りてお礼申し上げます。
本書は京都府立大学図書館、京都府立総合資料館、京都府立図書館など府下の14箇所の図書館で閲覧可能です。
目 次
第Ⅰ部 宮津と北前船
「宮津市北前船関連資料調査研究」の概要 藤本仁文
宮津北前船研究の現状と課題 藤本仁文
ある丹後船頭の航海―明治二十六年 加藤家「航海日記」から― 吉野健一(京都府立丹後郷土資料館)
江戸時代における丹後からの輸出品・輸入品について 吉野健一
第Ⅱ部 丹後地域と日本海海運
由良川と大堰川・加古川通船計画について 山本 琢(京都府立総合資料館)
伊根浦への入津記録について 吉野健一
近世丹後沖における海難事故処理 稲穂将士(文学研究科史学専攻博士前期課程)