平成24年度京都府立大学地域貢献型特別研究(ACTR)
「酒造用掛米として優れた京都産新品種を用いた、酒造に係る最適な搗精・醸造方法の開発」
公開講座「京都産酒造用掛米新品種・京の輝きの誕生」を開催しました。
日 時 平成25年1月18日(金)14時~16時30分
場 所 月桂冠株式会社「昭和蔵ホール」
内 容
司会進行係:京都府農林水産技術センター農林センター 今井部長
14:00-14:10 はじめに 京都府立大学大学院生命環境科学研究科 牛田 研究科長
主催者として開会の挨拶があり、地域貢献型研究に関する説明があり、本課題は期待が大きい取組であると紹介された。
14:10-14:40 講演1 新品種「京の輝き」の紹介
京都府農林水産技術センター農林センター 大橋 善之 主任研究員
京都府のブランド化事業の紹介、新品種「京の輝き」の育成経過、栽培特性、今後の栽培計画などの報告があった。会場からは、酒造好適米の特徴である心白の有無、京の輝きに適した酵母の種類、病害虫に対する対策に関する質問などがあった。
14:40-15:10講演2 米のタンパク質とお酒の関係
京都府立大学大学院生命環境科学研究科 増村 威宏 講師
米のタンパク質の概要、タンパク質とお酒との関係性、米粒内におけるタンパク質の分布状態などに関する報告があった。会場からは、酒造に関わるタンパク質と味に関わるタンパク質の違い、「京の輝き」を精白した際のタンパク質の分布などに関する質問があった。
15:20-15:50講演3 美味しいお酒の飲み方
月桂冠株式会社技術部品質保証課 中野 真知 主査
美味しいお酒の飲み方、お酒の種類の違い、食事とお酒の相性、きき酒の仕方などの報告があった。会場からは、赤米を使ったお酒、電子レンジ用のとっくり、お屠蘇の効能などに関する質問があった。
15:50-16:20 「京の輝き」による仕込み酒の試飲
伏見酒造組合/伏見醸友会 酒米研究委員会
伏見醸友会 酒米研究委員会の藤原委員より、「京の輝き」を用いた仕込み酒の製造上の特徴、酒造米としての適性、生製酒の酒質、などに関する説明があった。その後、きき猪口1杯分の試飲が行われた。
16:20-16:30 おわりに 京都府農林水産技術センター農林センター 樫本 センター長
閉会の挨拶があった。本日の公開講座を機会に「京の輝き」を広く知って頂きたいとの言葉をもって、閉会した。
主 催 京都府立大学、京都府農林水産技術センター 農林センター
共 催 伏見酒造組合、京都植物バイテク談話会
協 力 月桂冠株式会社、JA京都中央会、JA全農京都