公開講座「桜楓講座(春の部)」を6月10日と24日に開催しました。
6月10日(土)10:00~12:00
生命環境科学研究科 教授 塚本 康浩
「ダチョウが人類を救う!」それを実現させようと、研究グループでは、ダチョウの卵から優れた抗体を低コストで大量に作り出すことに成功し、その技術を使ってインフルエンザやMERS、エボラ、花粉症、そしてアトピーやニキビなど様々な疾病の治療や予防法を開発する研究をしています。ダチョウに魅せられて20年。飛び蹴りされ骨折したり、激突され鼻から流血したりしながらも、様々な研究に取り組んでいます。
講座では、実際の研究の苦労や成果、今後の可能性について、映像を多数交えてわかりやすく紹介されました。
塚本先生による講義の様子
開講前に環境サークル「エコプロジェクト」から、活動への思いや、古着の回収などの活動内容が紹介されました。
6月24日(土)10:00~12:00
文学部 准教授 井上 直樹
平安時代、日本に正式な外交使節を派遣していたのは、現在の中国東北地方から朝鮮半島にあった渤海という国でした。日本海を渡り北陸や山陰などに到達した渤海使節は、朝廷の派遣した役人たちに護衛されながら京都に辿り着き、現在の千本七条にあった鴻臚館に安置され、天皇との謁見はもちろん、官僚たちとの宴などをさまざまな接待を受けました。
講座では、これら渤海使節へのおもてなしの実態やそこで繰り広げられた日本・渤海の文化交流などについて解説があり、現代にも通じるような国際関係や使節団と役人たちのやりとりが活き活きと紹介されました。
井上先生による講義の様子
開講前に「文藝部」から、部誌の発行や年1回の合宿など、活動内容が紹介されました。