11月8日、11月22日に平成26年度「桜楓(おうふう)講座」(秋の部)を開催しました。
11月8日(土) 10:00~12:00
生命環境科学研究科教授 三橋 俊雄
海でのタコ・イカ釣りやイワノリ摘み、山でのウサギ狩りや山菜採り、川での手長エビ漁やサケ捕りなど、大人たちがわくわく胸おどらせながら自然のなかに身を置き、獲物との出逢いを求め、同じ土俵で相手を捕まえ、食べるという人間の活動「遊び仕事」から、自然との付き合い方・共生の仕方について、また、現代社会における「サービス漬け」の生活に対して、市場の「(つくられた)ニーズ」ではない、自らの「必要」に対して自らの力で行動する「サブシステンス・自立自存」の生き方について、たくさんの写真や図版を示しながら、わかりやすく説明されました。
三橋教授による講義の様子。
開講前には、「畑はた」による演劇が行われました。
11月22日(土)10:00~12:00
文学部准教授 横内 裕人
東寺百合文書は、京都市の東寺に伝わった寺院文書で、日本を代表する古文書として国宝に指定されています。現在、京都府の所有になり、府立総合資料館に府民共有の財産として大切に保管されています。平成26年6月には、寺院文書としては日本で初めて、ユネスコの世界記憶遺産登録候補に選定されました。この文書は、主に平安時代から戦国時代にかけての文書約2万5千点からなる古文書群で、東寺における宗教活動や、東寺を支えた荘園や京都の所領の様子を知ることのできる貴重な史料です。今回は、中世における京都の人びとの暮らしぶりがわかる史料を採り上げて、京都が歩んできた歴史を掘り下げて、具体的な説明を交えて講義をされました。
横内准教授による講義の様子。
開講前に「雅楽会」による演奏がおこなわれました。