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京都市におけるマツ材線虫病被害ハザードマップの作成について

[2011年7月1日]
本学、生命環境科学研究科・池田武文教授と学生の直江将司の研究グループが、この度、京都におけるマツ枯れ被害(マツ材線虫病被害)の状況について標高を切り口にまとめ、マツ枯れ被害危険地域を記したハザードマップを作成、日本森林学会誌93巻、2011年(日本で唯一の森林科学全般に関する学術雑誌)で論文発表を行いました。

京都盆地を取り囲む京都三山(東山、北山、西山)の自然景観は数多くの絵画や詩歌に取り上げられるなど、京都の文化・芸術に多大な役割を果たしてきましたが、近年のマツ材線虫病によるマツ枯れ被害がこの景観の維持を困難にしています。

景観保全に向けたマツ枯れ被害対策の計画・立案には、正確なマツ林被害の把握・予測が有効であることから、本研究では京都市全域445カ所のアカマツ林を対象にマツ材線虫病被害状況を調査・解析しました。その結果、標高500m未満の地域では標高500m以上の地域と比べて明らかにマツ枯損率が高いことが判明したため、標高500m未満の地域をマツ枯れ被害危険地域と定義したハザードマップを作成しました。
標高500m未満の地域は比叡山を除くすべての世界遺産を含むなど、京都の重要な景観を構成するアカマツ林のほとんどがマツ枯れ被害危険地域に分布していることから,京都の景観の維持・保全のため、今後徹底したマツ材線虫病対策の実施が必要と考えます。
(このように、標高により京都のマツ枯れ被害を整理した研究成果は、世界初です。)

※本研究は、2010年8月にソウルで開催された第23回国際森林科学連合国際会議において池田教授が口頭発表しています。
マツ材線虫病被害ハザードマップ

マツ材線虫病被害ハザードマップ(京都市)

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