【概要】
本学公共政策学部の精神保健福祉士養成課程は2008年に開設され、これまでに4期で合計20名の卒業生を、自治体の相談機関、精神科病院、精神科クリニック、就労支援等の福祉事業所などの、多様なメンタルヘルスの現場に送り出しました。3月には、さらに6名が卒業の予定です。
近年、様々な社会問題への対応において、「こころの健康の増進」や「こころの病の予防、早期治療および再発防止」などへの取り組みの必要性が指摘されています。こうした状況に伴って、医療、保健、福祉の専門職には、より高い実践力が求められるようになりました。
本学においても、専門職の卒後教育を重要な課題と位置づけ、さまざまな取り組みを進めていますが、その中核となるのが、この卒業生交流会です。卒業生によるピアサポートネットワークの形成を目指して、年に1回開催し、在学生にも積極的に参加を呼びかけています。
今回もそれぞれの場所でそれぞれの職務に邁進している卒業生が、日々の実践について振り返り、今の思いを分かち合う、賑やかで有意義な時間となりました。
【日時】 2016年2月20日(土)13:00〜17:00
【会場】 京都府立大学 稲盛記念会館 視聴覚室
【プログラム】
1. 3回生プロジェクト報告「更生保護法人におけるイベントサポート」
2. 4回生プロジェクト報告「精神保健福祉援助実習の学びと流木祭ガイドツアー」
3. 卒業生近況報告
4. 精神保健福祉士養成課程担当教員からのメッセージ (出席教員全員)
5. 「精神保健福祉のまなざしとは」(篠原 由利子先生)
6. グループセッションと参加者全員での分かち合い
【参加者】 31名(卒業生8名、在学生15名、学内教員3名、学外教員5名)
*精神保健福祉士とは?
1997年に誕生した精神保健福祉領域のソーシャルワーカーの国家資格です。国内では、1940年代後半より精神科病院等に配置され、資格制定以前はPSW(Psychiatric Social Worker)と呼ばれていました。
現在、社会福祉専門職の国家資格には、精神保健福祉士と社会福祉士がありますが、いずれも、その専門性の基盤となるのは「ソーシャルワーク」であり、アイデンティティは共に「ソーシャルワーカー」であると言えます。国際的にもソーシャルワーカーという名称が広く用いられており、「〇〇を主に対象とするソーシャルワーカー」という表現がよくみられます。
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/nation/psw.html (厚生労働省のHP)
http://ifsw.org(International Federation of Social Work=国際ソーシャルワーカー連盟のHP)