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フィンランドの著名な詩人・翻訳家カイ・ニエミネン氏による講演会が行われました。

[2008年11月8日]
カイ・ニエミネン氏の講演会の様子

 11月7日、本学2号館第24講義室において、フィンランドの著名な詩人で翻訳家でもあるカイ・ニエミネン氏による講演会が行われました。ニエミネン氏は現在『源氏物語』をフィンランド語に翻訳中であり、翻訳の際の様々な工夫や苦労話などを中心にお話しになられました。来場者は約40名。講演の後は、会場との活発な質疑応答が行われました。


カイ・ニエミネン氏のプロフィール
 フィンランドの詩人、作家、翻訳家。近著に 1997 年刊『まじめな詩』。この詩集は、Serious Poems のタイトルで英語版が出版された。ニエミネン氏の詩は、日本語、エストニア語、スペイン語、ロシア語に翻訳されている。代表作に、『真面目な詩 (Vakavia runoja)』(1997)、『最後の真実すべてについて(Lopullinen totuus. Kaikesta)』(2002)などがある。また日本文学翻訳家として、紫式部の『源氏物語』から吉本バナナの『キッチン』まで幅広く多くの作品を紹介し続ける。古典から20世紀の近代日本文学の作家まで優れた翻訳をおこない、フィンランドの読者に日本文化をなじみのあるものとした。その中には日本の古典、吉田兼好の『徒然草』、一休や良寛の和歌・漢詩、山頭火の自由律の俳句、能の謡曲本、近代文学の谷崎潤一郎、太宰治、川端康成や三島由紀夫などの翻訳も含まれる。
 1978年、82 年、91年には彼の翻訳に対して、また、1986年、90年には彼の詩集に対してフィンランド政府賞が贈られた。1997年に国際交流基金特別賞を受賞している。1999年には、彼の文学活動に対してエイノ・レイノ賞(Eino Leino Prize)が、2003年には優れたな純文学翻訳作品を称えて贈られるミカエル・アグリコラ賞(Mikael Agricola Prize)が与えられた。15冊の詩集の他、翻訳詩、劇作、小説、短編、エッセイなど50冊近い本を出版している。
 フィンランド語の『源氏物語』は現在33章まで翻訳が進み、全四巻が出版されている。第一巻か第三巻までツルネン・マルテイ氏が散文(文章部分)を担当し、ニエミネン氏が詩を訳した。第四巻はニエミネン氏が単独で散文および詩文を手がけた。第34章から第54章の完成までニエミネン氏が担当することになって、近日に出版予定である。


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京都府立大学文学部

e-mail: gakuji@kpu.ac.jp


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