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学長メッセージ

[2020年4月1日]

〜異常事態での就任あいさつ〜

令和2年4 月1 日に、京都府立大学長を拝命いたしました。

京都府立大学は明治28年に京都簡易農学校に源を発し、もうすぐ設立126年目を迎えます。本学の歴史と伝統、そして先輩諸氏の教えを継承する責任の重さに、身が引き締まる思いです。大学内外の皆様にお力添えいただきながら、大きな覚悟をもって大学および法人の運営と発展、そして社会貢献の推進に当たる所存でございます。

現在、地球規模での新型コロナウイルス感染症の蔓延危機状態であり、日本においても種々の自粛が要請されております。私自身、新興感染症と免疫学、そしてコロナウイルスの専門家として、この新興感染症抑圧は長期戦と覚悟しつつも最小限の被害に抑えるべく、本大学での研究成果やこれまでの知見が一日も早い感染症収束の一助となればと奮闘努力しております。今こそ、国境や学問領域を超えた英知の結集が力を発揮すべきであると信じています。本学においても入学式典の中止や授業開始延期など、諸々のイベントの中止・延期や自粛などを学生・教職員のみなさまに強いることになり誠に申し訳ございません。何卒、ご理解をお願いいたします。さらに、先の見えない不安や恐怖や焦りなど、沢山の課題が残っております。状況に応じて迅速に対応させていただきます。

新年度を迎え、本来なら、核心を突いた所信等の詳細を学内外に述べさせていただくべきなのですが、現段階では堅苦しい内容は心には届かないでしょう。この新型コロナ感染症の抑圧に目処がたち、学生のみなさんがキャンパスに戻って来たときのことを思い浮かべながら、「府立大学のいいところ」を以下に書かせていただきます。

 

【魅せる大学】

京都府立大学は面白いですよ。学生さんと教員は殆どが顔見知り、何気ない会釈や挨拶から毎日が始まります。みなさんの性格や出身地、卒業生の就職先なども頭に入っています。巨木と緑が多すぎるキャンパスには、野生動物が来てくれます。サルやトンビ、イタチやタヌキなど、草陰や樹の上、そして上空から個性に富んだ私たちを見てくれています。そんな、府大ならではの気取らない自由な気風が大好きです。

京都府立大学は人間とその文化、生命と環境、地域と暮らしを歴史との相互関係を軸に、世界の未来を拓く研究・教育・社会貢献を深化させています。下鴨キャンパスのすぐそばには鴨川が流れ、大文字山もあります。植物園に加え京都コンサートホールや京都学・歴彩館など多彩な施設が集積する北山文化環境ゾーンに位置しております。交通アクセスも良く京都駅から約20分で到着できます。キャンパス内には講義棟や食堂を始め、図書館、自習室、RI施設、下鴨農場、演習林施設、動物実験棟、昆虫飼育室、コンピューター室、そして多くの実習室があります。クラブボックス街は昭和的風情を漂わせています。けいはんな学研都市に隣接する精華キャンパスには植物系研究室と最先端の付属農場があり、フィールドワークを中心とした実践的な研究・教育が行われています。さらに、多くの民間研究機関と連携した産学公連携拠点施設も配置され、大学の研究成果の社会実装が行われています。また、京都府内に6つの付属演習林があり、学生・教員の教育研究だけではなく、共同演習を通じた他大学や府内高校との連携も深めています。つまり、京都府全域が私たちのキャンパスと言っても良いでしょう。

私たちが専門としている文学、公共政策、生命環境科学は、さらなる発展を遂げていきます。歴史や文学、政策、法律、政治や福祉、そして理学、農学、建築、デザイン、食保健、森林、工学、情報科学など多様な分野が有機的につながっていきます。過去・現在・未来・心理、そして遺伝子から宇宙までが私たちの研究教育分野となります。あらゆる方面から探求の階段を昇っていくのです。そして、京都府立大学は、独自の教育・研究・地域貢献・社会実装力をさらに強化し、唯一無二の「魅せる大学」へと進化していきます。施設整備、高度情報教育や国際化の推進なども着実にすすめて行きます。卒業生そして京都府を含む行政機関や民間企業の方々、何卒、新生京都府立大学への御助力をお願いいたします。

さあ! 思いっきり学び、心ゆくままに研究し、そして楽しんでください。

                                令和2年4月1日

                                京都府公立大学法人 京都府立大学

                                学 長   塚 本 康 浩

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