グローバルナビゲーションへ

本文へ

フッターへ


京都府立大学からのお知らせ

熱帯林から亜寒帯林までの 樹木の葉量と幹の太さの量的バランス式 を明らかにしました


 京都府立大学大学院生命環境科学研究科の隅田明洋教授、森林総合研究所四国支所の稲垣善之チーム長らの研究グループは、熱帯林から亜寒帯林までの 樹木の葉量と幹の太さの量的バランス式 を明らかにしました。気候変動の影響予測モデルに必要な森林の葉量データを簡便に得る手段として期待されています。

 ポイント
 ・熱帯から亜寒帯までの様々な森林を構成する159樹種 962本の樹木の データを集め、4つの 植物機能タイプ(常緑広葉樹、落葉広葉樹、 常緑針葉樹、落葉針葉樹)ごとに、樹木の幹の太さと葉の量との量的バランスを表す式(パイプモデルのアロメトリー式)を調べました 。

 ・樹木の幹の断面積と葉の乾燥重量(葉重)との間の関係は、4つの 植物機能タイプ ごとに異なる式が得られました。これに対し、葉の面積(葉面積)との間の関係は、気候や植物機能タイプに無関係に一つの式で表されることが明らかとなりました 。

 ・樹木の幹断面積を簡便に推定する「擬似パイプモデル」のアロメトリー式を利用したことで、熱帯から亜寒帯までの多様な森林の葉面積 が一つの式で 簡便に推定できる道が開かれました 。

 ・森林の葉面積から炭素固定量を推定する気候変動の影響予測モデルの精度向上への応用が期待されます。
  1. ホーム
  2.  >  京都府立大学からのお知らせ
  3.  >  熱帯林から亜寒帯林までの 樹木の葉量と幹の太さの量的バランス式 を明らかにしました