グローバルナビゲーションへ

本文へ

フッターへ


京都府立大学からのお知らせ

学術誌「Journal of Materials Chemistry C」に掲載されました(ポリマーが“ねじれた光”を明るくする)


ポリマーが“ねじれた光”を明るくする
― 大環状白金錯体の円偏光リン光を外部環境で制御 ―

北里大学大学院理学研究科の田内大喜助教、湯田瑞希氏(修士課程1年)、長谷川真士教授らの研究グループは、京都府立大学大学院生命環境科学研究科 椿一典教授、季高史弥氏(修士課程2年)および株式会社リガク 桒原伸輝氏との共同研究により、2個の白金(II)イオンを組み込んだキラルな「二重らせん型大環状錯体」を合成し、その周囲を取り囲むポリマーの種類を変えるだけで、発光の明るさや色、さらに左右の回転方向に偏りをもつ円偏光リン光(CPP)を制御できることを明らかにしました。

溶液中では発光量子収率8%だった錯体が、ポリマー中では最大28%まで向上し、円偏光特性も10⁻³オーダーを維持しました。京都府立大学 椿一典教授らが発光寿命測定を担当し、励起状態の評価を行いました。本成果は、ポリマーを単なる「入れ物」ではなく、発光を能動的に調節する材料として利用する新しい分子材料設計を示すものです。

本研究成果は、2026年7月9日付でRoyal Society of Chemistryの学術誌「Journal of Materials Chemistry C」にオンライン掲載されました。その後、8月6日発行号の紙面に掲載され、同号の裏表紙にアートワークとして紹介されました。

研究成果のポイント

  • キラルな二重らせん構造をもつ二核Pt(II)環状錯体を合成し、単結晶X線構造解析により特徴的な環状構造を明らかにしました。
  • 周囲のポリマーを変えることで、発光量子収率が溶液中8%からPMMA中20%、PC中28%へ向上し、発光色も大きく変化しました。
  • 発光が明るくなっても円偏光リン光(|glum|=10⁻³オーダー)は維持され、実験・発光寿命測定・理論計算から「分子運動の抑制」と「電荷移動状態の変化」が重要であることを示唆しました。

PDFファイルをご覧になるためには、AdobeReader® が必要です。パソコンにインストールされていない方は右のアイコンをクリックしてダウンロードしてください。

問い合わせ先

≪研究に関すること≫
北里大学理学部化学科
助教 田内 大喜(たうち だいき)
e-mail:tauchi.daiki[a]kitasato-u.ac.jp

≪取材に関すること≫
学校法人北里研究所 広報室
〒108-8641東京都港区白金5-9-1
TEL:03-5791-6422
e-mail:kohoh[a]kitasato-u.ac.jp

京都府立大学事務局 企画・地域連携課
〒606-8522 京都市左京区下鴨半木町1-5
TEL:075-703-5147
e-mail:kikaku[a]kpu.ac.jp

※e-mailは上記アドレス[a]の部分を@に変えてください。
  1. ホーム
  2.  >  京都府立大学からのお知らせ
  3.  >  学術誌「Journal of Materials Chemistry C」に掲載されました(ポリマーが“ねじれた光”を明るくする)