動物機能学研究室の研究成果が国際学術誌「International Journal of Molecular Sciences」に掲載されました
閉経後の過剰な砂糖摂取は内臓肥満と2型糖尿病を増悪させることを発見!
そして、この予防に希少糖アルロースが有効!
平均して50歳前後で迎える閉経に伴う女性ホルモン:エストロゲンの低下は、内臓脂肪の蓄積を促進し、2型糖尿病の発症リスクを上昇させることが知られています。女性ホルモンの補充療法は一定の有効性を示す一方で、心血管疾患や乳がんなどのリスクが問題です。

近年、腸ホルモンGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)を基盤とした製剤が、新たな抗肥満薬・抗糖尿病薬として注目されています。一方、食品成分である希少糖のD-アルロースが、甘味を有してゼロカロリーであるにもかかわらず、GLP-1分泌促進作用を有します。しかし、D-アルロースの閉経後の有用性については検証されていませんでした。
この度、京都府立大学大学院生命環境科学研究科動物機能学研究室教授の岩﨑有作、博士大学院生の射場拳虎、関西電力医学研究所統合生理学研究センター長の矢田俊彦を中心とする研究グループは、閉経後モデルマウスとなる卵巣摘出の雌マウスを用いて、以下の事を明らかにしました。
この度、京都府立大学大学院生命環境科学研究科動物機能学研究室教授の岩﨑有作、博士大学院生の射場拳虎、関西電力医学研究所統合生理学研究センター長の矢田俊彦を中心とする研究グループは、閉経後モデルマウスとなる卵巣摘出の雌マウスを用いて、以下の事を明らかにしました。
- 閉経後モデルマウスでは、ショ糖負荷により内臓脂肪の蓄積および耐糖能異常が増悪しました。
- このような代謝異常は、希少糖D-アルロースの摂取により改善されました。
- これらの改善効果は、GLP-1受容体の活性化が必須であるという、メカニズムを解明しました。
50歳以降、2型糖尿病の罹患者数は増加し、特に女性では閉経に伴うエストロゲン低下がその一因と考えられています。本研究は、砂糖の継続的な摂取が閉経後の2型糖尿病リスクをさらに高める可能性を示しました。一方、同じ甘味をもつ希少糖 D-アルロース を活用することで、閉経後に生じやすい内臓肥満や2型糖尿病を予防・改善できる可能性が、動物実験から示されました。D-アルロースはすでに食品素材として市販されており、今後ヒトでの有効性が明らかになれば、甘さを我慢せずに健康を維持する新たな選択肢となることが期待されます。
本研究成果は、スイスの学術雑誌「International Journal of Molecular Sciences」に掲載され、2026年2月8日にオンラインで発表されました。
論文はこちら
本研究成果は、スイスの学術雑誌「International Journal of Molecular Sciences」に掲載され、2026年2月8日にオンラインで発表されました。
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<研究に関すること>
京都府立大学大学院 生命環境科学研究科
教授 岩﨑 有作(いわさき ゆうさく)
TEL:075-703-5620 E-mail:ysk-iwasaki@kpu.ac.jp
<報道に関すること>
京都府立大学 企画・地域連携課
TEL:075-703-5147 FAX:075-703-4979 E-mail:kikaku@kpu.ac.jp
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