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京都府立大学からのお知らせ

京都府立大学開学130周年記念 文学部特別講演会 「北方領土・元島民の撮影と記憶継承―わたしの百人の祖父母たち―」


開催概要

 文学部では京都府立大学開学130周年を記念して、文学部同窓生で写真家の山田淳子さんを迎え、特別講演会を開催します。

 山田さんは京都府立大学文学部国際文化学科および大学院文学研究科東アジア専攻修士課程の修了生です。祖父は北方領土・志発島の出身で、戦後に島を離れました。山田さんはこの家族史をきっかけに、戦後、北方領土を離れて日本各地で暮らしてきた元島民を訪ね、ライフヒストリーを聞きながら肖像写真を撮影する活動を続けています。

 撮影成果は各地で発表され、2025年9月には北海道新聞社から写真集『わたしの百人の祖父母たち 北方領土・元島民の肖像』が刊行されました。写真集の序文で山田さんは、次のように記しています。「私は元島民に会い、話を聞いて写真を撮ることを決めた。そのたびに祖父ともう一度出会うことができるのではないか。私はずっとそういう気持ちで元島民の皆さんと向き合い、その面影の中に祖父母の記憶を見る。これは私と百人の祖父母たちの記録である。」

 講演では、山田さんのこれまでの歩みや活動の背景についてお話しいただき、川分圭子文学部長(イギリス史)と川瀬貴也教授(宗教学)を迎えて、「島民の記憶を継承するということ」をテーマに鼎談を行います。

当日は、山田さんが撮影した印象的な写真をスクリーンで映しながら、その背景にある人びとの記憶や物語をたどります。写真と語りが響き合う時間を、ぜひ会場でご一緒ください。多くの方のご来場をお待ちしています。

【講演会概要】
日時:2025年10月31日(金) 16時30分~18時 (開場16時)

会場:京都府立京都学・歴彩館大ホール

講師:山田淳子(写真家)


 京都府立大学大学院修了後、2015年より写真家・戸澤裕司氏に師事
 2017~2019年 北星学園余市高等学校の写真冊子『いまを、生きる』編集担当
 2019年以降、北方領土元島民をテーマに多数の写真展を開催(東京・大阪・札幌・根室ほか)
 2025年9月 写真集『わたしの百人の祖父母たち 北方領土・元島民の肖像』(北海道新聞社)刊行


鼎談:川分圭子(文学部長・文学部教授)/川瀬貴也(文学部教授)

司会:山口美知代(副学長・文学部教授)

お問い合わせ先:myama@kpu.ac.jp(山口美知代副学長・文学部教授) 


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