和食文化学科
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はじめに
そこで必要とされているのは、和食文化を幅広い視点から理解した上で新たな創造を生み出せる人材です。
京都府立大学が文学部に開設する和食文化学科では、文系・理系の枠を超えて和食を多角的に捉え、実習で料理人や生産者が何を見、何を感じているかを学びながら、知性と教養を磨く場を提供します。和食を学ぶことによって、これまで見ていた世界がより大きく広がります。ぜひ、一緒に和食文化の奥深さと可能性を探究していきましょう。
カリキュラム、教員紹介
少人数教育の特性を活かし専任教員が指導するほか、演習・実習科目では現場の第一線で活躍する方から直接指導が受けられます。
入試情報
授業風景
入学したての1年生に、客員教授をお招きして日本料理の基礎について講義を行いました。
座学授業風景
一流料亭の一番だしを実際に味わい、昆布、かつおの旨味を体験
文学部 和食文科学科 Q&A
授業について
Q1.和食文化学科ではどんな授業がありますか?
代表的な授業は、食文化原論、和食の歴史、仮名文字入門、食環境を巡る国際社会と日本、京料理の科学、和食サービス論などがあります。詳しくは、下記をご覧ください。
Q2.和食文化学科ではどんな実習がありますか?
フィールドワーク入門は、演習・実習科目の履修に先立ち、学外で他者に接する姿勢や注意点を身につけ、また身につけたり学んだりした事柄を表現する方法を学ぶなど、フィールドワークの基本を習得します。
和食文化学演習I~IVは、
- 仏教や修験道の影響を受けた精進料理の概要を知る「精進料理」
- いわゆる京野菜について知り、その生産から調理までを見て一体的に理解する「京野菜」
- 懐石料理の形をつくり、その後の和食文化の礎を築いた「茶事」を学ぶ「茶懐石」
- 和食の中心である米と、米由来のハレの日の食材である餅、酒について学ぶ「米・餅・酒」
和食文化実習は、さらに実技に重きをおく「調理実習」と、京都ならではの「町家」での日常食である「おばんざい」を実地で学びます。
Q3.京都で学ぶことについて、どんな特色がありますか?
日本文化の中心と言われる京都では、多くの方々が日々伝統文化の保存継承に努めています。和食文化の継承を進めるためには、こうした力を借りながら、その取組みをできるだけ多くの人々に正しく伝えていく必要があります。和食文化学科で重視している「実習・演習」は、大学キャンパス内での文献の講読や科学実験から得られる知識を基礎としながら、京都という現場でおきている事柄を実地に見聞きできる授業であり、和食文化の神髄を学ぶ上で生きた知識を身につけられるのが大きな特徴です。
Q4.文学部の他の学科の授業も学べますか?
また、文学部の学生が必ず履修しなければならない国際京都学プロブラムには、和食文化学科からだけではなく、他の学科からも多くの授業が提供されています。日本や欧米の文学資料、歴史に関わる史料を解読していく演習、フィールド演習等、和食文化を幅広く理解するのに役立つ授業ばかりです。また、世界遺産研修Ⅰ(オーストラリア)、同Ⅱ(ドイツ)という短期留学に参加できる授業もあります。
Q5.生命環境学部など、他学部の学科の授業も学べますか?
また、本学だけでなく大学コンソーシアム京都に加盟する大学・短大の授業について、受講や単位取得が可能ですし、京都府立医科大学、京都工芸繊維大学の3大学で教養教育を共同化しており、幅広い科目群を用意しています。大学のまち京都ならではの幅広い学びを目指してください。
Q6.どんな外国語を学べますか?
Q7.歴史の知識は必要ですか?
なお、府立大学の文学部には歴史学科があり、学科の先生が全学共通の教養科目と文学部の国際京都学プログラムで、歴史に関する授業を数多く担当しています。そのため入学してからでも十分に歴史を学べますし、得意な人は更に深い知見を得られるでしょう。大学での授業を聞いてもらうと、高校までの歴史の学習と大学の授業がずいぶんと違うことを発見してもらえると思います。
Q8.古典の理解はどの程度のものを求めますか?
Q9. 生物、化学の知識は必要ですか?
Q10. 食育という言葉を知り、健全な食生活を教える仕事に関心があります。和食文化学科で食育を学ぶことができますか?
日本人の食生活の変化・和食材の多様化についての理解を深め、食品機能性や安全性など時代とともに求められる対象について考察するための基礎を身につけ、食育に必要な食に対する心構えや伝統的食文化を探求するためのカリキュラムを和食文化学科では用意しています。京都の料理人の皆さんも熱心に食育に取り組んでいます。広い意味では、食育についても学ぶことができます。
Q11.有機栽培、オーガニック食品、地産地消等、農業の新潮流に関心があります。生命環境学部農学生命科学科に関心がありますが、和食文化学科でも農学の勉強ができますか?
一方、農学生命科学科は、生命科学と農業科学の急速な発展を背景に「ゲノムから生産まで」と幅広い最新の教育・研究を行っています。
二つの学科の特徴をよく比べた上で、ご自分に相応しい学科を選んでください。
Q12.食べることは好きなのですが、料理はあまり得意ではありません。それでも授業についていけますか?
進路について
Q1.和食文化学科を卒業したらどんな仕事がありますか?
本学科は日本で初めて「和食文化」を学術的に学ぶ人材を育成します。「和食」をとりまく世界がこれから更に拡大していく中、皆さんとともに新しい仕事を創っていく局面も多くなると思います。食から日本文化を、深くそして広く発信する文化立国時代をともに切り拓きましょう。
Q1-2.和食文化学科を卒業したら海外でも仕事をすることができますか?
Q2.将来、海外に留学する機会はありますか?
また、個人留学については官民協働留学支援制度トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムへの応募のサポートをはじめ、各種留学奨学金の紹介や応募のお手伝いをしています。
その他、国際交流や留学経験のある教員や国際センター担当者がいつでも相談にのってくれます。
Q3.将来、食文化の研究者になれますか?
「和食文化学科」は、この様々な立場の研究を進めている教員が一緒になり、既存の学問の成果を吸収しつつも、食を巡って起きるあらゆるできごとを見聞きした新しいセンスを持った研究者が生まれるのを期待して出発する学科です。どんな学問も、その時代の若者が新しい潮流を切り開いてゆくものです。とくに「和食文化学」という新しい学問を切り開くには、若い人びとの参加が欠かせません。日本の大学で「和食文化」を体系的に学ぶ初めての学科に入学される皆さんにはその先頭に立ってもらいたいと願っています。
Q4.将来、公務員になれますか?
京都府立大学では、各種の就職講座の他に、公務員・教員ガイダンス(京都府・京都市)を実施しています。和食文化学科にはまだ卒業生がいませんので実績はありませんが、例えば、和食文化を核にして地域振興を担うような公務員も想定されます。
Q5.どんな資格が取れますか?
Q6.調理師になることはできますか?
大学について
Q1.和食文化学科にはどんな学生さんがいますか?
文系と理系、また和食への関わり方の違いなどにより関心ある領域は様々ですが、その多様性がこれまでにない「和食文化」への関わりを切り開く可能性に繋がります。
なお、和食文化学科では、一般選抜試験の前期試験と後期試験で配点が異なりますので、こちらのページで和食文化学科の入試概要をしっかり確認してください。
Q2. 生命環境学部食保健学科との違いは?
一方、文学部和食文化学科は文化に力点を置く新しい学科で、歴史や文芸、人類学はもとより、農学や栄養学、食品科学等の理系分野からも多角的に和食文化を捉えます。
実習や演習で得た現場の知識も併せて地域創生や海外発信に活かせる人材を育成する、新時代にクール・ジャパンを世界に発信する取組として期待が集まっています。
Q3.文学部にある学科ですが、理系クラスの私でも受験できますか?
確かに和食文化学科は文学部にありますが、入学後に文系も理系も幅広く学ぶことになりますので、試験実施に当たり、前期と後期で得点の配分に工夫を凝らしています。具体的な配分は、こちらをご覧ください。
理系のクラスで学んでいるみなさんだからこそ、理系の知識や視点を活かして和食文化学を深めていただきたいと思います。もちろん、入学後には、和食史学や和食文芸といった科目を学ぶことによって、より視野を広げて学んでください。
Q4. 編入学はできますか?
学生生活について
Q1.京都での学生生活はどうでしょうか?
そのため他大学の学生との交流も活発であり、文化レベルが高く、アルバイト先も豊富にある学生が暮らしやすい街だと思います。本学に徒歩や自転車で通学できる範囲に学生向けのアパートや下宿、アルバイト先が多くありますし、学内には大学生協が食堂と購買部を開いて生活をサポートしています。
また、「学生のまち」の歴史も長い京都には、学生さんに対して優しい人が多く、中でも京都を学ぼう、日本文化を研究しようという人には皆さんとても親切に接してくれます。そういった生活の中で学ぶことも更に知識を深くしてくれるでしょう。
Q2.和食文化に関するサークルはありますか?
もし、興味のある活動をしている団体がない場合は、仲間を募って新たなサークルを作ってもいいでしょう。