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村田吉弘客員教授による講義「世界のWASHOKU」が行われました(「和食の文化と科学プログラム」)

[2015年5月21日]

村田吉弘客員教授による講義「世界のWASHOKU」が行われました(「和食の文化と科学プログラム」)

 平成27年5月11日(月)午後、京都府立大学にて、村田吉弘客員教授の講義「世界のWASHOKU」が行われました。

 本センターが提供する「和食の文化と科学プログラム」の主要科目「食と健康の科学」の授業の一環です。稲盛記念会館208教室で実施されました本講義は、京都工芸繊維大学、京都府立医科大学、そして本学の三大学教養教育科目として位置づけられており、受講者は1回生を中心に120名に及び、質疑応答を交えた活発な講義となりました。

 「WASHOKU」の伝道師として名高い村田先生が、学問の入口に立とうとする若者にどのようなメッセージを発信されたのか?その一端をご報告させていただきます。

50年後の未来像

 村田先生は、日本の未来像を語られました。

 高齢化が進み、3割の現役世代が7割の高齢者を支える50年後の日本。本当に食は大丈夫なのか?未来の社会を何とかするためには、今生きている君たちが真剣に考えなければいけないと。

 この真摯な言葉に学生たちも姿勢を正している様子でした。

親しみやすい京都弁で学生に話しかける村田先生。

和食の高等教育機関の必要性

 日本料理アカデミーが中心となって、 「WASHOKU」を、ユネスコの無形文化遺産に登録されるよう働きかけ、実現された経緯もまた、このような危機意識の現れであり、未来への布石でもあったのです。

 そして次の段階として、和食文化を継承しつつも、国際的にも活躍できるような、次世代の人材を育てる高等教育機関が必要になっています。

自給率と食育

 ともあれ、未来に向けて今できることはなにか?それは何より自給率を高めること、そしてそれを支えるための和食の食育、とりわけ給食の場における教育です。

 小学校の食育の授業にて、子どもたちに好きな食べものを聞いてみると、大抵返ってくるのが、「ハンバーグ、カレー、スパゲティー」との答え。

 子どもたちが和食に親しみを持てない状況で、日本の伝統的な食と農を守れないのは自明のことです。

 加えて、ここ20年の肉の消費は5倍に増え、米の消費は半分に。昨年、肥満児童数が過去最多となったのも記憶に新しいところです。

 和食文化が衰退することによって、日本人の健康状態が維持できなくなるといってよいでしょう。

学生たちは、熱心に耳を傾けていました。

和食とは何か?

 先生に拠れば、その本質は、「旨み」を中心に据えて構成される料理であること。脂質や糖質中心ではない、世界で唯一の食文化なのです。

 この類いまれな食文化こそが、日本人の健康を守り、そして未来の日本社会と経済を守ることになるというメッセージを若者に伝えていただきました。

質疑応答の時間もあり、料理上手になるには、オーガニック食材について、はたまた、子どもに対する食育について、などさまざまな質問がありました。
ひとつひとつの質問に、村田先生から丁寧かつ的確なお答えをいただきました。

お問い合わせ

京都府立大学京都和食文化研究センター京都和食文化研究センター担当

電話: 075-703-5251 FAX: 075-703-5149


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