早咲きの桜2種のゲノムを解読~遺伝子診断による桜開花予測技術の開発に向けて~
[2021年12月15日]
本学生命環境科学研究科の板井章浩教授とかずさDNA研究所は、冬から早春にかけて開花する早咲きの桜2品種、カワヅザクラ(河津桜)とアタミザクラ(熱海桜)のゲノムを解読しました。
どちらの早咲き桜も異種間雑種で、親はカンヒザクラ(寒緋桜)とオオシマザクラ(大島桜)であることが推定されています。そして、先にゲノム解読が行われたソメイヨシノ(染井吉野:エドヒガン(江戸彼岸)とオオシマザクラの雑種)と比較して、早咲きに関わると思われるカンヒザクラ特有の遺伝子を同定しました。
ソメイヨシノの遺伝子発現解析から開花予測技術の開発を進めていますが、今回の早咲き桜2種のゲノム情報が加わったことにより、様々な桜品種での開花予測が可能になると期待されます。
研究成果は国際学術雑誌 DNA Researchにおいて、11月18日(木)にオンライン公開されました。