2018年10月27日(土)午後1時〜4時、京都府立京都学歴彩館小ホールにて、一般参加者を対象に上記セミナーを開催しました(京都府立大学文学部主催、京都府立京都学・歴彩館、京都府立大学京都地域未来創造センター共催)。
報告:「海を渡った京都工芸のモノがたり」
野口祐子(京都府立大学文学部教授)
講演:「伝統+テクノロジー 「彩輝光」のモノがたり」
大町憲治氏(蒔絵作家)
報告:「先端技術が暮らしを彩る」
田中孝之氏(京セラ株式会社 宝飾応用商品事業部)
本セミナーは科学研究費助成事業「明治時代京都の工芸とそのイギリスにおける受容と相互影響に関する研究」(平成28-30年度、課題番号16K02274、研究代表者:野口祐子)の成果報告を兼ねて、明治150年を機に京都の工芸を展望する目的で実施しました。63名の参加があり、熱心に聴講していただきました。
本セミナーの特別企画として、小ホール前方に大町氏の作品15点と京都オパールの見本を展示し、セミナー開始前と休憩時間に、来場者に展示物を鑑賞しながら大町氏・田中氏と交流いただきました。
当日は小林啓治文学部長による挨拶の後、セミナーを企画した野口が、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館などに所蔵される明治時代の京都で製作された作品の画像や欧米人旅行者の記述を紹介して、京都の輸出工芸に関する報告を行いました。
大町氏の講演では、ご自身の作品の画像と共に、蒔絵の道具・技法の解説、京都オパールという新素材や3Dプリンターといった技術を取り入れた新しい漆器の制作を中心にお話いただきました。次に京セラ(株)の田中氏から、セラミック技術を用いた京都オパールの特質や国内外での活用事例等についてご紹介いただきました。
ご参加いただいた皆様、広報にご協力いただいた皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。
京都府立大学文学部
欧米言語文化学科
野口祐子
作品展示の様子
大町憲治氏の講演
田中孝之氏の報告