今回の報告者は、精神保健福祉士養成課程1期生の稲本真悟さん(2012年3月卒)。高齢者施設の管理者としての経験を踏まえて、高齢者福祉サービスの実際とその問題点、ソーシャルワーカーとしてのジレンマなどを語ってくれました。
高齢化が進む中で、精神科領域においても高齢者福祉についての知識が求められる場面が増えており、また今後ますますその傾向が強まることが予想されることから、タイムリーなテーマでした。
稲本さんの、現場での実務を踏まえた、事例を挙げながらの法制度・サービスについての解説はとてもわかりやすく、高齢者福祉以外の領域で勤務する卒業生のみならず、在学生にも理解しやすいものでした。
教育セミナーは、今年度から隔月開催となったこともあり、アットホームな雰囲気がさらに増して、参加者同士の意見交換が活発化しているように思いました。京都府大出身の精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)が互いに学び合い、助け合い、専門職として成長していける場となればと願っています。
次回は、9月2日(土)の予定です。
【第8回】 7月15日(土)14:00〜17:00(於 稲盛記念会館・会議室)
「高齢者介護に関するサービス」(稲本真悟さん 精神保健福祉士・社会福祉士)
* 参加者13名(卒業生8名 在学生3名 教員2名)
【精神保健福祉士とは? 】
1997年に誕生した精神保健福祉領域のソーシャルワーカーの国家資格です。国内では、1940年代後半より精神科病院等に配置され、資格制定以前はPSW(Psychiatric Social Worker)と呼ばれていました。
現在、国内ではソーシャルワーカーの国家資格には、主に精神障害のある方の支援を専門とする「精神保健福祉士」と、それ以外の領域の問題を幅広く扱う「社会福祉士」があります。資格の別にかかわらず、いずれもが、「ソーシャルワーク」を実践する専門職である「ソーシャルワーカー」です。
本学では、2008年の精神保健福祉士養成課程開設以降、卒業生のほぼ全員が国家資格を取得して、保健・医療・福祉の現場で活躍しています。
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/nation/psw.html (厚生労働省のHP)
http://ifsw.org (International Federation of Social Work=国際ソーシャルワーカー連盟のHP)
とてもわかりやすい解説でした。
土曜の午後。お母さんと一緒に小学3年生も参加。
お母さんのノートを横で書き写した小学3年生のメモ。<身体拘束ゼロ>なかなか鋭いポイントを抽出しておられます!