今回の報告者は、精神保健福祉士養成課程2期生の加藤亜紀さん(2013年3月卒)。加藤さんは、本学卒業後、三重県内の社会福祉協議会に就職し、現在は地域包括支援センターで認知症初期集中支援チーム員として活躍しています。当日は、人口減少社会に向けた地域福祉サービス再編の動きの中で、ソーシャルワーカーという立場で「直接対人支援」にあたる専門職としてのジレンマを中心とした報告をしてくださいました。今回は、参加者全員が卒業生(現任者)であったこともあり、日々の相談支援における具体的な事例を踏まえた意見交換ができ、これまでにも増して踏み込んだ分かち合いや自己覚知ができたのではないかと思います。現場での真摯な実践がうかがえるような発言が多く、卒業生の成長を感じました。 次回は、7月15日(土)の予定です。
【第7回】
5月28日(日)14:00〜17:00(於 稲盛記念会館・会議室)
「社会福祉協議会における5年目のソーシャルワーク実践」 (加藤亜紀さん 精神保健福祉士・社会福祉士)
* 参加者10名(卒業生9名 教員1名)
【精神保健福祉士とは? 】
1997年に誕生した精神保健福祉領域のソーシャルワーカーの国家資格です。国内では、1940年代後半より精神科病院等に配置され、資格制定以前はPSW(Psychiatric Social Worker)と呼ばれていました。現在、国内ではソーシャルワーカーの国家資格には、主に精神障害のある方の支援を専門とする「精神保健福祉士」と、それ以外の領域の問題を幅広く扱う「社会福祉士」があります。資格の別にかかわらず、いずれもが、「ソーシャルワーク」を実践する専門職である「ソーシャルワーカー」です。
本学では、2008年の精神保健福祉士養成課程開設以降、卒業生のほぼ全員が国家資格を取得して、保健・医療・福祉の現場で活躍しています。
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/nation/psw.html (厚生労働省のHP)
http://ifsw.org(International Federation of Social Work=国際ソーシャルワーカー連盟のHP)
子どもさんと一緒の参加もウェルカムな専門職研修です。