文学部日本・中国文学科小松謙教授の著書『中国白話文学研究』が刊行されました
[2016年12月20日]
文学部日本・中国文学科小松謙教授の著書『中国白話文学研究―演劇と小説の関わりから―』が汲古書院から刊行されました。
同書は、白話(口語の語彙を使用する言語)で書かれた小説や演劇作品について、ジャンルの枠を超えて全面的な考察を加え、どのようにして白話、つまり俗語による文学作品が出現し、展開していったのか、その要因と過程を明らかにすることにより、エリート層以外の人々がどのように文化に関与し始めたか、今日の「読書」、つまり楽しみのために書物を読むという行為がどのようにして始まり、定着していったかを描き出すことにより、文学における「近代」の始まりを描き出そうとするものです。考察の中では、元雑劇や、『三国志演義』『水滸伝』などのよく知られた作品に、新しい角度から検討が加えられています。
詳しくは汲古書院のホームページ
http://www.kyuko.asia/book/b253130.html
をご覧ください。
発行:汲古書院
A5版 370頁
2016年11月刊
ISBN 9784762965777
定価 8,500円+税