第6回目の開催となった今回は、課程開設時より非常勤講師として、本学の精神保健福祉士養成にかかわってくださっている、畚野真木先生をゲストスピーカーにお迎えして、専門職としてのキャリア形成について、ご自身のご経験を中心にお話しいただきました。
畚野先生は、大学卒業後、精神保健福祉士としてアルコール依存症の専門クリニック等を中心に、専門職としての経験を積まれた後、本学公共政策学研究科博士前期課程に進まれ、現在は精神科医療の現場での実践に加えて、学生の教育にもあたっておられます。そして、その途中では、ご結婚やご出産も経験されていることから、女子学生が多い本学科卒業生や在学生には、とても興味深く、勇気づけられる内容だったのではないかと思われます。
当日は、畚野先生と上坂先生が、子どもさんと一緒に参加してくださいました。この先、(男女を問わず)卒業生が子どもさんをもった後も、気兼ねなく一緒に参加できるような研究会となっていく上で、モデルになるような開催回にもなりました。
研究会終了後は、Deli Café たまごで、ランチ懇親会を開催し、1期生から5期生までの卒業生と3〜4回生、そして先生方が、リラックスした雰囲気の中で、近況や日々の思いを分かち合いました。今年度の研究会はこれが最後ですが、2月には定例の精神保健福祉士養成課程卒業生交流会を開催の予定です。
【第6回】
日時: 11月20日(日)10:00〜12:00
会場: 稲盛記念会館・211教室
スピーカー: 畚野真木さん (精神保健福祉士・本学非常勤講師)
テーマ:「女性専門職のキャリア形成について」
参加者: 24名(卒業生11名、在学生9名、教員4名)
女子率が高く、女性専門職のキャリア形成に興味津々!
会場後方では、3人のチビッコたちがママの様子を見守る!?
ランチ懇親会の一コマ。
【精神保健福祉士とは? 】
1997年に誕生した精神保健福祉領域のソーシャルワーカーの国家資格です。国内では、1940年代後半より精神科病院等に配置され、資格制定以前はPSW(Psychiatric Social Worker)と呼ばれていました。
現在、社会福祉専門職の国家資格には、精神保健福祉士と社会福祉士がありますが、いずれも、その専門性の基盤となるのは「ソーシャルワーク」であり、アイデンティティは共に「ソーシャルワーカー」であると言えます。
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/nation/psw.html (厚生労働省のHP)
http://ifsw.org (International Federation of Social Workers