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国際京都学シンポジウム「いっぷくどうどす ―名所記と宇治茶の世界―」が開催されました

[2015年3月11日]

国際京都学シンポジウム「いっぷくどうどす ―名所記と宇治茶の世界―」

   3月7日午後1時より、京都府立大学稲盛記念会館(下鴨キャンパス内)104講義室において、文学部主催による国際京都学シンポジウム「いっぷくどうどす ―名所記と宇治茶の世界―」が開催されました。

   当日は、200名ほどのご来聴者があり、立ち見が出るほどの盛況でした。また関連企画として催されました「抹茶と玉露の淹れ方体験講座」や宇治茶レディーによる宇治茶の振る舞いなども大変好評でした。


シンポの内容

総合司会 東昇(京都府立大・准教授〔歴史学科〕)

〔挨拶・主旨説明〕

   渡邊伸文学部長による開会挨拶ならびに文学部独自の国際京都学への取り組みの様子が紹介され、続いて本シンポジウムの研究母体となったACTR「京都名所記の誕生 ―京都府立総合資料館所蔵古典籍の活用と「国際京都学」へのアプローチ―」の研究概要やその背景について研究代表者の藤原英城教授が説明しました。

 

〔講演〕

1.名所記の誕生 ―『京童』と『洛陽名所集』―

  藤原英城(京都府立大・教授〔日本・中国文学科〕)

・『洛陽名所集』の成立過程や作者山本泰順の経歴などをめぐって、『京童』との比較から、その対照的なあり方や出版物としての展開について解説がされました。


2.名所が見える?東寺百合文書

  岡本隆明(京都府立総合資料館・歴史資料課)

・東寺百合文書に散見される名所やお茶に関する記事を取り上げ、時代や人々の関心の程度によって景色の見え方が違ってくることが述べられました。


3.中国の茶と『洛陽名所集』

  小松謙(京都府立大・教授〔日本・中国文学科〕)

・『洛陽名所集』「宇治」で引用される中国の典籍や故事について解説がなされ、作者山本泰順の漢学者としての知識背景やその衒学性について言及されました。


4.宇治茶の歴史

  橋本素子(光華女子大学・非常勤講師)

・宇治茶が中世以来の日本茶のトップブランドであり、抹茶・煎茶・玉露を誕生させた「日本茶のふるさと」とも称すべきものであることなどが報告されました。


5.宇治の名所は茶畑だった ―明治の欧米人のまなざし―

  野口祐子(京都府立大・教授〔欧米言語文化学科〕)

・日本を訪れた明治期の欧米人による旅行記から、当時の宇治の茶畑としての景観や「ほんまもん」として宇治茶が評価されていたことなどが紹介されました。


6.コメント

  上杉和央(京都府立大・准教授〔歴史学科〕)

・キーワードとしての古典籍や名所、また関連企画とのコラボなど、今回のシンポジウムを通じて身近な宇治茶を再発見するきっかけとなったのではとの総評がなされました。

 

〔挨拶〕

   高石佳文京都府立総合資料館館長による閉会の挨拶ならびに国際京都学への資料館としての取り組みや本学文学部との連携などについての抱負が語られました。

  宇治茶世界文化遺産登録プラットフォームのご協力もあり、いつになく華やかな雰囲気のシンポジウムとなりました。ご来聴の皆様には満足いただけたご様子でした。


お問い合わせ

京都府立大学文学部

e-mail: gakuji@kpu.ac.jp


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