京都府立大学は、様々な個性が響き合い融合する京都の地に立地し、人間とその文化、生命と環境、地域社会と暮らしを、歴史性や相互の関係性においてとらえ、現代世界の危機を乗り越える知の拠点づくりを目指しています。
従前から、京都府が設置する公立大学として、府内自治体・地域団体との連携を精力的に進めています。
また、下鴨キャンパスは、京都の文化・学術交流拠点である京都学・歴彩館、府立植物園、京都コンサートホールなど多彩な施設が集積する北山文化環境ゾーンに立地する次代をひらく教養教育と明日の地域社会をリードする研究・教育の総合拠点として、精華キャンパスは、けいはんな学研都市に隣接し、官民の試験研究機関と連携した生命科学研究の先端を拓く国際拠点として、それぞれ位置付け、質の高い研究と、魅力・活力にあふれた教育の推進に取り組んできています。
さらに、来年度4月に開設する文学部和食文化学科では、京都に存する豊穣な文化との結びつきを深め、新たな学問としての展開を、他大学とも共同して目指しています。
京都府立大学は、本学の特徴・強みを上記のようにとらえ、連携・交流を最も重要なコンセプトとし、大学入試改革にもこれをしっかりと据えていきたいと考えています。
この基本的な考えをもとに、今後、大学全体としての「学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」「教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)「入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー)」を新たに策定するとともに、新教養教育カリキュラムの実施に伴い平成29年度に改訂した各学部学科の3ポリシーについても入試制度改革に対応すべく更新し、公表することとします。
なお、大学全体の求める学生像については、次のとおり考えています。
一般選抜(前期、後期)、学校推薦型選抜を実施する。
総合型選抜(従来のAO入試)は実施しない。
また、編入学試験は、廃止する方向で検討している。
一般選抜においては、大学入学共通テスト(以下「共通テスト」という。)の成績および本学の個別試験を合否判定に活用する。
英語については、独立行政法人大学入試センターが認定した民間資格・検定試験(以下「認定試験」という。)を活用するとともに、共通テストの英語試験(択一式問題(リスニングを含む。))も活用する。
なお、認定試験の具体的な活用方法については学内で研究を進めているが、今後さらに検討を重ね、「実施要項」の「2年程度前予告」ルールに則って予告・公表する予定である。
定員については、学部入学定員の約30%とする(現在の約25%から拡大)。枠組みは「府内」および「全国」とする。
以上を調査書および小論文、面接試験、資格・検定試験の成績などにより確認の上、選抜する。