10月13日(土)10:00~12:00
公共政策学部准教授 森下 正修
私たちの日常生活に「記憶」はなくてはならないものでしょう。心理学ではその特徴について長く研究がおこなわれてきましたが、最近では脳研究とのつながりの中でさらに多くの事実が明らかになっています。今回の講座では、こうした記憶の中でも近年とくに注目を集めている「ワーキングメモリ」を題材として、日常生活で起きるさまざまな記憶の失敗(別のことをしているうちに大事なことを忘れてしまう、知っているはずの言葉がスムーズに出てこないなど)に関し、心理学と脳の研究の成果をわかりやすく説明していただきました。
森下准教授による講義の様子。
10月27日(土)10:00~12:00
生命環境科学研究科教授 松原 斎樹
京都は全国的にみても最も暑い地域であり、また、底冷えと言われるように冬の寒さもそれなりに厳しいところです。兼好法師の「いえのつくりやうは、夏を旨とすべし」という言葉にみられるように、この言葉の真偽はともかく、住まいは寒暑のことを意識して造られてきました。その理由は、恒温動物である人間にとって、体温を保つ手段として住まいが大きな意味を持つからです。寒暑の調節の中には、エネルギーを消費する手段もあり、昨今の温暖化対策・節電要請と密接に関連しています。今回の講座では、住まいというハードウェアと同様に暮らしというソフトウェアも重要、という観点から、研究成果について紹介していただきました。
松原教授による講義の様子。