10月19日、11月2日に「桜楓(おうふう)講座」(秋の部)を開催しました。
10月19日(土) 10:00~12:00
生命環境科学研究科・准教授 宮藤 久士
エネルギー・環境問題が、ますます深刻化しています。それらの解決に向けて、
木質バイオマス(木材)の利活用が近年注目されています。木質バイオマス(木材)は、
家の床や柱、家具などに使われていて、とても身近な材料です。
しかし、そもそも木質バイオマスとは一体何なのか、どんな使い方があるのか、
使うことにどのような意味があるのか、など様々な疑問について、本講座では分かりやすく解説されました。
また、先端的な利活用技術についても紹介しながら、古くて新しい材料である木質バイオマスが創造する未来を紹介されました。
講座の開講前には、リコーダーサークルによる
学生の課外活動発表がありました。
11月2日(土) 10:00~12:00
文学部・准教授 林 香奈
清末の黄遵憲(ルビ:こうじゅんけん)は、「我が手もて吾が口を写さん」という
自身の句に象徴されるように、言文一致の必要性を説き、口語的な表現を採り入れて、
中国詩の新たなあり方を模索した詩人でした。
その黄が、明治維新後、人々の意識や関心が東洋から西洋へと大きく転換していく時代に、
外交官として日本にやってきます。急激な日本の変化に衝撃を受けると同時に、
漢学者たちとの交流の中から詩への思いも深くしていくことになります。
本講座では、黄遵憲の残した記録や作品を中心にたどりながら、
日本での見聞を通じて、伝統的な中国の詩をどのようにみつめ直したのかをお話しされました。
邦楽部による演奏も披露されました。