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京都府立大学の取り組み

【開催報告】米国化学会(ACS)学術誌のEditor-in-Chiefらが本学を訪問され、研究交流セミナーを行いました


2026年9月24日(木)、American Chemical Society(米国化学会、ACS)の学術誌でEditor-in-Chiefを務めるBryan W. Brooks教授(Baylor University)、Beate Escher教授(Helmholtz Centre for Environmental Research / University of Tübingen)、ならびにACS Publicationsのスタッフが京都府立大学を訪問されました。
米国化学会は、化学を中心とする幅広い科学分野で世界最大規模の学術団体の一つであり、研究者の国際的な研究交流を支えるとともに、世界の科学研究をリードする多数の学術誌を発行しています。今回、その学術誌のEditor-in-Chiefを務める2名が揃って本学を訪問され、直接研究交流を行う貴重な機会となりました。

はじめに学長室を表敬訪問され、塚本康浩学長、山口美知代副学長らと懇談しました。本学の教育・研究活動について紹介するとともに、環境科学分野における研究や国際的な学術交流などについて意見交換が行われました。

Brooks教授、Mills博士、塚本学長、山口副学長、Escher教授、原田教授、Komatsu博士の集合写真

右から、Brooks教授、Mills博士、塚本学長、山口副学長、Escher教授、原田教授、Komatsu博士

Brooks教授の写真

Brooks教授

その後、稲盛記念会館において、セミナーおよび研究交流会が開催されました。
Environmental Science & Technology LettersのEditor-in-Chiefを務めるBrooks教授からは、“Looking to the Horizon: Advancing Precision for Novel Entities Towards Planetary Health”と題して講演いただきました。化学物質汚染をPlanetary Healthの視点から捉えた今後の環境科学・リスク評価の方向性に加え、学術誌が科学コミュニティにおいて果たす役割、研究成果の発信を通じた科学への貢献、さらには若手研究者の育成についても幅広い視点からお話しいただきました。

Escher教授の写真

Escher教授

続いて、ACS ES&T ToxicologyのEditor-in-Chiefを務めるEscher教授からは、“Chemical cocktails threaten the environment and human health: it’s all in the mix!”と題して講演いただきました。環境やヒトが多様な化学物質の混合物に曝露されていることを踏まえ、化学分析と細胞を用いたバイオアッセイ、混合物モデルを組み合わせ、水環境、食品、ヒト生体試料などに含まれる化学物質の複合的な影響を評価する研究について紹介されました。さらに、これらの研究を踏まえ、今後の毒性学研究の発展と新たな研究成果の発信への期待についてもお話しいただきました。

Margaret Mills博士の写真

Margaret Mills博士

また、ACS PublicationsのManaging EditorであるMargaret Mills博士からは、ACS Publicationsの活動に加え、生成AIをはじめとするAI技術の学術論文の執筆・出版における利用や、学術出版を取り巻く最近の動向について紹介いただきました。
先方からの講演に続いて、京都府立大学からも久保拓也教授、中尾淳教授、原田浩二教授が、それぞれの研究内容を紹介しました。 久保教授からは分離科学における新規機能性材料の開発について、中尾教授からは“Unlocking Soil Functions through Quantitative Mineralogy”と題して土壌鉱物の定量的解析に基づく土壌機能の研究について、原田教授からは“Monitoring of Contaminants: Where Do They Come From? Where Are They Going?”と題して環境汚染物質の発生源や環境中での動態・モニタリングに関する研究について紹介しました。
各発表をもとに、化学物質の分析・分離技術、土壌中における物質動態、環境汚染物質のモニタリングや環境・健康リスクなどについて活発な意見交換が行われました。

久保拓也教授、中尾淳教授、原田浩二教授の写真

左から久保拓也教授、中尾淳教授、原田浩二教授

今回の訪問では、最先端の環境科学・毒性学研究について議論するだけでなく、学術誌を通じて科学コミュニティに貢献することや、次世代の研究者を育成し、その研究成果を国際的に発信していくことの重要性についても意見が交わされました。本学の研究活動や研究者との交流を通じて、京都府立大学から今後さらに新たな研究成果が生まれ、若手研究者や学生を含めた研究者が国際的な科学コミュニティで活躍していくことへの期待も寄せられました。
今回の交流を契機として、本学における研究活動のさらなる国際化と、環境科学分野をはじめとする国際的な研究交流の発展が期待されます。

お問い合わせ

京都府立大学大学院 生命環境科学研究科
教授 原田 浩二
Tel:075-703-5409
E-mail:k-harada[a]kpu.ac.jp

※E-mailは上記アドレス[a]の部分を@に変えてください。
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