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国際京都学シンポジウム「恋のしぐさのいろいろ 能楽と崑曲~日中伝統演劇の比較研究~」が開催されました

[2017年2月27日]

 2月18日(土)、金剛能楽堂において国際京都学シンポジウム「恋のしぐさのいろいろ 能楽と崑曲~日中伝統演劇の比較研究」が、京都府立大学文学部の主催、京都府立京都学・歴彩館及び京都府立大学地域連携センターの共催により開催されました。なお、このシンポジウム開催に当たっては、橋本循記念会より研究活動交流助成金の交付をいただいております。
 これまで3回にわたって文学部主催の日中比較演劇シンポジウムが開催されてきましたが、毎回非常な人気ですので、4回目にあたる今回は事前に往復葉書による申し込みをお願いしました。申し込まれた方は300人以上にのぼり、午後1時30分の開場時には、金剛能楽堂はほぼ満席の状態でした。
 藤原英城文学部長による開会の辞の後、まず第一部「能楽と崑曲の演じ方」に入りました。能楽と崑曲は、ともに幕や装置を使用せず、しぐさでさまざまな事柄を表現します。そこで、文学部の小松謙教授の司会により、崑曲については崑曲研究家前田尚香さんの演技と京都大学の赤松紀彦教授の解説、能楽については観世流能楽師山崎芙紗子さんの演技と文学部の山崎福之教授の解説という形で、崑曲と能楽のさまざまなしぐさを実演により比較していきました。まず部屋にはいる時のしぐさや、遠くに移動する時の表現を比べた後、テーマの恋に関わるしぐさとして、風や雨、それを受けて散る花、自然を見て恋人に思いを馳せる時のしぐさ、恋人を前にした時の動作などを比較し、最後に旗や鞭を使って車や馬に乗ることを表現する崑曲のしぐさを演じました。
 休憩の後、第二部「崑曲『牡丹亭』より「遊園」』に入り、小松教授による解説、自ら曲笛(崑曲用の横笛)を演奏される赤松教授と、二胡を演奏される弦楽器奏者の伊藤奈由美さんによる楽器解説の後、前田さんが崑曲の代表的な演目である湯顕祖作『牡丹亭』の「遊園」を演じました。恋に恋する少女が庭園をさまよう様子を、第一部で紹介したしぐさをまじえて、舞いつつ唱う見事な舞台でした。
 そのまま第三部「能楽 仕舞「班女」「松風」「野宮」「井筒」」に入り、今度は山崎教授のしぐさに関する詳細な解説をまじえながら、仕舞の形でさまざまな曲が山崎芙紗子さん・山崎浩之さん・三木成弘さんによって演じられました。解説に合わせて細かいところを再現しながらの演技で、衣裳を着けない仕舞だけに、しぐさの特徴が浮き彫りにされました。
 休憩の間に参加者の皆さんから質問用紙に質問をお書きいただいて、第四部の総合討論を質問にお答えする形で進めました。能楽と崑曲の足の使い方など、さまざまな鋭い質問をいただき、それをきっかけに能楽と崑曲、更にはその他の世界演劇にまで及ぶ討論を行いました。
 終了後、140人以上の方からアンケートにお答えいただきました。全体の評価としては、90%以上の方が「大変良かった」「良かった」と回答されました。感想としても「実演と解説があってよくわかった」「初めて崑曲を見られて感動した」「比較が面白かった」「とてもよい企画だった」「今後ともこのような催しをぜひ続けてほしい」などの声があり、全体に楽しんでいただけたようです。今後も興味深い企画を考えていきたいと思っております。
 なお、前回のシンポジウムの様子は、本ホームページの「府大動画チャンネル」からご覧いただけます。今回の様子もいずれはホームページに出す予定ですのでご期待ください。

演技の比較

演劇比較の一場面。前田尚香さんによる崑曲の演技。横は赤松教授。

遊園の上演

前田尚香さんによる「遊園」

班女の上演

山崎芙紗子さんによる仕舞「班女」

お問い合わせ

京都府立大学文学部

e-mail: bunmaster@kpu.ac.jp


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